L-Pickシステムの応用で、ピッキングコストが大幅に削減できます。
(大手量販店へのアパレル品出荷拠点)
デジタルピッキングシステム(DPS: Digital Picking System) 商品や部品の保管場所(アイテムロケーション)にライトモジュール(デジタル表示器)を設置して、出荷指示データに従って該当アイテムロケーションのライトモジュールのロケーションランプを点滅(または点灯)し、数字表示部にピッキング数を表示することによって、ピッキング作業を支援するシステムがデジタルピッキングシステムです。このシステムはピッキングデータの単位によってオーダーピッキング、方面別などにまとめたバッチピッキング、一括トータルピッキングに分類されます。また、作業ブロックを適宜分割することで作業生産性をより向上することができます。作業者が作業ブロックを順次移動しながらピッキングするツアーピッキング方式と作業者が決められたそれぞれの作業場所(作業ブロック)に1人ずつ分担してピッキングするステーションピッキング方式を選択して運用することができます。ピッキング対象物の属性とピッキング作業の要求所要時間などによって保管方式(軽量 . 中量 . 重量ラック、フローラック、パレットラック、特製架台など)および搬送方式(台車、カゴ車、フォークリフト、AGV、フリーコンベア、駆動コンベアなど)を検討した上で、ピッキング作業方式を選定します。 構成概要図
事例写真
スピードピッキングシステム(SPS: Speed Picking System) 搬送方式に駆動コンベアを採用するタクト式デジタルピッキングシステムにおいて、多数の作業ブロックで多人数による高速ピッキング作業を行うと、作業の平準化ができずにタクト停止が多発します。このような場合にタクトをスムーズに進めるために採用されるのがスピードピッキングシステムです。これはコンベアサイドにガイドランプを設置して、ピッキング作業者が担当ブロック以前のブロックからピッキング対象商品を先取りできるようにするもので、これによって多頻度少アイテムの高速ピッキングが可能となります。 構成概要図
ピック&POSシステム(PPS: Pick and POS System) デジタルピッキングシステムではピッキングミス発生率は平均的に1万分の1オーダーにまで抑えることができますが最近ではリテイル側からさらに一桁上のレベルが要求され、物流加工現場では品質と生産性の一層の向上が課題となっています。10万分の1オーダー以上の精度を達成するには、一般に出荷出口でのPOS検品が考えられますが、出口検品では生産性が大きく損なわれる欠点があります。そこで、出口で一括検品をするのではなく、DPSの作業ブロック毎にPOS検品を行えるようにすることで、ピッキングの生産性と精度を大幅に向上することができます。このシステムは要するにDPSとPOSの複合システムです。 構成概要図
ピック&マークシステム(PMS: Pick and Mark System) PCSに内容明細(SCM)ラベル発行システムを複合したものが、ピック&マークシステムです。これによって、EDI対応のピッキングシステムが実現できます。 構成概要図
デジタルアソーティングシステム(DAS: Digital Assorting System) 店舗や顧客または製造ラインやセルなどの仕向け先に対応する場所(オーダーロケーション)にライトモジュールを設置して、アソーティング(仕分け)指示データに従って該当のオーダーロケーションのライトモジュールを点滅または点灯し、数字表示部に仕分け数を表示することによって、商品や部品などの仕分け作業を支援するシステムがデジタルアソーティングシステムです。このシステムでは、商品や部品などのアイテムがキーとなるので、アイテムにバーコードなどのソースマークが印刷されていることが基本要件となります。もちろん、ソースマークが無い場合でも対応する方法があります。標準的な方式ではオーダーロケーション全体を複数のブロックに分割して作業することになり、複数のブロックでそれぞれ任意にアイテムのソースマークをバーコードリーダーなどで識別することで、アイテム毎の仕分け指示データを表示することになります。また、複数のブロックに対して、初めにブロック毎の仕分け数を指示するための一次仕分けを付加したDASが必要となる場合もあります。 構成概要図
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アソート&マークシステム(AMS: Assort and Mark System) DASの全オーダーロケーションに箱満杯スイッチを付設し、ブロック毎にラベルプリンターを付設することで、AMSが構築できます。ライトモジュールの指示に従って仕分け作業を行い、該当オーダーロケーションのコンテナ(または段ボール箱など)が一杯になったときに箱満杯スイッチを押下することで、それまでに仕分け済みのアイテムが確定されて内容明細(SCM)ラベルが発されるという仕組みです。このシステムによって物流EDI(Electric Data Interchange)が実現可能となります。 事例写真
ピック&アソートシステム(PAS: Pick and Assort System) 在庫のアイテムロケーションから適宜のバッチ(方面別など)ピッキングにDPSを適用し、仕向け先への仕分け作業にDASを適用することによって、PASを構築することができ、これによって高水準の生産性と精度を達成することが可能になります。 棚卸支援システム(CAI: Computer Assisted Inventory) DPSの応用の一つとして、アイテムローションのライトモジュールにピッキング数の代わりに、理論在庫数を表示するようにすることで、棚卸支援システムが実現できます。ただし、ライトモジュールの数字表示部の桁数で在庫数が表示できることが条件になります。また、ライトモジュールが+−キー付の機種であれば、リアルタイムでの在庫数更新も可能になります。 補充支援システム(CAS: Computer Assisted Supplement) DPSによる出荷作業はペーパーピッキングに比べて格段にスピードアップしますが、その結果、ピッキングエリアでの在庫補充もより迅速に行われなければなりません。そこで、補充作業を支援するシステムが求められます。ピッキングラックの前面にラック毎またはアイテムロケーション毎に補充要求スイッチを設置し、後側にラック毎またはアイテムロケーション毎に補充指示ランプ(ライトモジュール)を設置することで、補充支援システムが構築できます。アイテムロケーションにセンサーを敷設して補充時点を自動識別する方式も可能です。 ピッキング(DPS)とアソーティング(DAS)の原理を基本として、アイテムの属性と作業の特性に適用できるさまざまなアプリケーションシステムが可能となります。近年、さまざまな消費財 . 生産財の流通において消費者の個性化指向と商業の競争激化によって、多品種少ロットか急速に進んでいます。また、一方では企業におけるキャッシュフロー経営が進展するに従って、在庫圧縮が進められており、結果として生産方式は大量生産から個別少量生産へと移行しております。このような産業経済の要請から、工場での各種消費財 . 生産財の製造は、受注予測生産又は受注対応生産へと進展し、部品 . 部材の調達においてもJIT対応の少量多頻度化が進められています。こうした現状に対処する為に、需要予測の最適化と生産計画の最適化がコンピュータシステム駆動して進められており、そのシステムに連動する形で、調達と製造の支援システムのニーズが拡大しているのは周知の通りです。エルピックシステムは、製造工場での部品供給はもとより、製造ラインの組立てステーションや組立てセルなどでの部品支援システムとしてもすでに利用されており、今後益々その活用機会は拡大するものと思われます。 (1) 部品倉庫での部品払い出し支援システム: システム概要図 事例写真
(2) 製造ラインでの組立て支援システム: システム概要図 (3) 製造セルでの組立て支援システム: システム概要図 (4) 配膳支援システム: |